第10回 脳の構造
NLPは、人間の本能的な脳のシステムを利用してさらにパワーアップした望ましい人生を遅れるように活用できるスキルです。
脳は、「想像」と「現実」の区別がつけられない
実は、私たちの脳は、「現実」と「空想」の区別がつけられません。
今、頭に描いていているものが「現実」だろうと「空想」だろうと、同じ神経回路を使って、その情報を処理し、各器官に指令が出され、対応されます。
これを利用したのが「イメージトレーニング」です。
目標とする、「なりたい未来」を、イメージするだけで、「無意識」のうちに、脳はその目標に向かって準備を始め、体制を整え始めます。
その際、より具体的に、五感の感覚を総動員して、「喜び」と共にそのイメージを膨らませていくと、そのワクワク感が燃料となり、その達成イメージがよりリアルに、更に大きくなっていくことに気づいていきます。
たとえば、あなたが
「いつか落ち着けるコーヒーショップを経営したい。」
という目標を持っているとして、
「お店の場所はどこで、どんな店構えで、どんな看板で、自分はどのように働き、どのように感じているのか。店内の雰囲気や、スタッフが楽しく働いている姿や、お客様の笑顔。自分がお客様とどんな気持ちで接し、お話しているのか。」
などのイメージをどんどん膨らませてみましょう。
意識は同時に複数の情報を捉えられない
意識は一度に沢山のことを捉えることができないので、捉えたいものに焦点が向きます。
好きな人ができると、その人の動きばかり目に飛び込んでくるようになったり、車の買い替えを決めると、町を歩いていても気になる車ばかり目につき始めたりします。
集中して仕事に取り組んでいると、周りの騒音が気になりません。
「気が散って仕方がない」と言う状態のときは、集中しなくてはいけないこと以外のことに、意識が集中していると言う言い方もできるわけです。
たとえば、このメールを読んでいるとき、同時に明日の朝の食事のメニューを考えていないことがそれを表しています。
明日の朝の食事のメニューを考え始めた途端に、今朝の天気のことはもう考えていませんよね。
私たちの脳は、一度に捕らえられる情報を制限することによって、混乱を防ぎ、生存の為の活動を行うことを合理的にしているのです。
脳は否定形を理解できない。
私たちの脳は、否定形をイメージできません。
NLPでは、脳の素直な反応を効果的に利用するために、肯定文を使うように提示しています。
たとえば、「ピンクの像を思い浮かべないでください」と言われると、頭の中は、ピンクの像で一杯になっていますね。
これは、まず「ピンクの像」をイメージしてから、それを打ち消すと言う作業をしているからです。
「○○してはいけません」
「××はよくありません」
と言う表現で強く脳に刻まれるのは、○○や××の部分なのです。
また、ネガティブなイメージも、脳は「無意識」に受け取り、実行しますので、注意しましょう。
脳の特性を活用しよう!
脳の特性って、面白いですね。
無邪気な、4歳児のようです。
ですから、シンプルに、自分の声に正直に生きることが、一番合理的なのです。