第2回 頭の中の地図とは?
第1回目の「NLPとは?」はいかがでしたか?
へ~。。。
そんなこともあるの?
とか、「魔法の杖」なんて、怪しいんじゃないの?
・・・・・とか、
いろいろな反応があったかと思います。
NLPは、「魔法の心理学」とも呼ばれる学問。
本当に魔法のような変化が起きます。
NLPでどのような変容が起きる?
私は普段、個人セッションで、トラウマケアやPTSDケアを専門分野のひとつとしているのですが、NLPのテクニックがそれを優雅に実現させてくれています。
多くのクライアント様が、「狐につままれたような顔」をされます。
または、そのときは何となく楽になったという印象でも、帰られる道の途中や、その後何日か経って、「あ~~~!!!!!!」という変化が訪れたということも大変多い反応です。
ただ、NLPはそんな風に、驚かせたりすることが意図ではありません。
静かにエレガントに変容を起こすことを可能とするテクニックなのです、実は♪
地図は領土にあらず
それでは、第2回の内容、【頭の中の地図とは?】をお届けします。
☆「地図は領土にあらず」
これは、アルフレッド・コージブスキー(1879-1950年)※注1が打ち出した表現で、それを言葉に変えると、「地図(言語)は地図に描かれたもの(体験)ではない」ということです。
言葉は、それが表現する対象ではありません。
言葉は、体験の構造を示すだけです。
言葉というものは体験そのものよりも、かなり制限されており、そのふたつを勘違いすると、苦痛や欲求不満をもたらします。
人は頭の中に「独自の地図」(かなり制限された)を作っています。
私たちは、五感(見る・聞く・感じる)を通して外界から情報を取り入れ、その情報に基づき、頭の中に「地図」=「固定観念」=「信念」=「前提」を作っています。
それは、全ての人が違うもので、人と同じ「地図」を持つことはありません。
それは、私たち全ての人間の、各自の「オリジナルなフィルター」を通って、歪曲や一般化やデフォルメが加えられた、記憶であり、情報と言えます。
私たちが通常、見て、聞いて、感じている世界は『現実』そのものではありません。
自分の認識と現実の間にはずれがある
実際の自分の認識と現実の間には、ずれがあるのです。
私たちは、住宅地図や路線図などを利用して、目的地まで行きます。
地図や路線図は大変便利で有用なものですが、そこに描かれているものは単なる記号であって、実際の「そのもの」ではありません。
スカイツリーを地図で見つけても、実物のスカイツリーに触れることはできません。
私はかなりの年齢になるまで、誰もが同じことを考えていると信じ込んでいました。
同じ、「ルール=常識=地図」の元に、生きていると思っていたので、自分が理解できない行動をする人を、
「何で、そんなことをするのだろう」
「馬鹿じゃないのか」
「非常識だ」
などと、批判し、いらいらしていました。
でも、それは、単なる「地図の違い」だと、NLPによって知りました。
地図が違うと・・・
皆さんは、目玉焼きには何をかけますか?
お醤油?
塩?
ソース?
ケチャップ?
何もかけない?
この質問をすると、様々な答えが返ってきます。
私は、基本「お醤油派」です。
びっくりしたのが、「ケチャップ」でした。
「え~~~~~~!!!!!!!!!!」
「まぢっ?!!!!!!! OH! My GOD!!」
というくらいびっくりしました。
(スクランブルエッグには、ケチャップなのにね♪)
これが、個々人が持っている「地図」の違いです。
地図が同じ人はいない
この「地図」が同じ人はいません。
皆さんは、この宇宙で唯一無二の存在だから、まったく同じ「地図」はありえないのです。
ということで、皆、「違う地図」に則って物事見ているのですから、意見の違いは当たり前。
お互いを理解することが困難なのはあたりまえ。
「何で分かってくれないの!?」と傷つくことはありません。
持っている「地図」が違うのですから。
お互いを理解するために、正直な意見や感情を、説明し、相手の説明も聞き、ゆっくり話し合えばいいのです。
お互いが大切な人なら、お互いの「地図」を尊重しながら、譲り合い、折り合っていけばいいだけのことなのですね♪
今日の「地図」のお話はいかがでしたか?
どうぞ、実生活に活用し、「心の自由」を手に入れてくださいね。
※注1 アルフレッド・コージブスキー(Alfred Korzybski, 1879年7月3日 – 1950年3月1日)は、ポーランドワルシャワ生まれの学者。一般意味論の構築で有名。後にアメリカ合衆国に渡り、コネチカット州レークヴィルで死去。(ウィキペディア)