第9回 ペーシングの具体的な方法
前回、「マッチング」についてお話しました。
そのマッチングの基礎が、「ペーシング」です。
以下は「ペーシング」の具体的な方法の一部です。
エレガントに使えるようなるまで、練習を重ね、相手の方との関係性の中で、上手に取り入れてみてくださいね。
Contents
ペーシングの具体的な方法
動作等
- 相手がお茶を飲んだら、自分はさりげなくコップの水を飲む
- 相手のうなずきのペースに合わせて、軽くうなずく
- 相手が脚をぶらぶらさせていたら、それに合わせて机を指で軽く叩く
姿勢等
- 相手が乗り出したら、自分も乗り出す
- 相手が首を傾げたら、自分も軽く傾ける
- テーブルに載せた手の位置を、相手とさりげなく合わせる
話し方
- 声のトーン、強さ、速度を合わせる
- 語調や語尾の癖を合わせる
呼吸
- 息を吸う、吐くタイミングを合わせる
呼吸は、肩や胸の上下するタイミングをよく観察すると簡単に合わせることができます
言葉等
相手が使用している特定の言葉や特徴的な言葉お互いが共有している言葉を使う
価値、信念、考え方
相手の価値や信念に話の内容や返事を合わせることは、有効な方法です。
感情
- 相手の感情の状態に合わせる
相手が興奮しているのに、コチラが冷静に対応すると、馬鹿にされたように感じるときがあります。
大きな声を出している相手には、最初自分も大きな声で対応し徐々に声を下げていくと、相手もつられて落ち着いてきます。
気持ちを高ぶらせている相手には同様の暑さを持って対応すると、相手は、誠実に利いてもらえていると感じます。
利き感覚を会わせる
- 相手の得意とする「利き感覚」に沿うような話し方、聞き方をしましょう
ここで、「利き感覚」の復習です。
☆「視覚優位」の人は、聴覚優位な人とのコミュニケーションは、筋道だった論理的な内容で、数字のデータなどを織り込みながら、相手の声のトーンに合わせ、言葉を大切に会話をすると、スムースに運びます。
☆「身体感覚優位」の人は、身体感覚優位な人とのコミュニケーションは、感覚的な表現を使い、相手を居心地良くさせてあげることが重要で、実際に接触することも効果的です。
このタイプの人は、傷つき易く、トラウマを抱えることがあります。
簡単に気持ちを切り替えられないので、丁寧に接してあげることを心がけましょう。
以上の「利き感覚」に注目し、丁寧に対応してみてくださいね。
ペーシングを使いこなそう!
以上、代表的なテクニックを取り上げてみました。
使いこなせるように練習を重ねることで、今まではうまくいかなかったコミュニケーションが、びっくりするくらいスムースにすすむようになります。
楽しんで練習をし、エレガントに使えるようになってくださいね♪